140字って、少なすぎるよね
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ある日、私のぼろアパートの窓から外を見ると家々の谷間に立派な富士山が見えた。富士山の天辺付近には、大きな飛行機のマークと、何やら文字が書いてあって、あぁ、富士山も、どこかの航空会社の傘下に入ったんだな、と思った。
大きな資本の力を借りなければ、富士山も存続が不可能な時代になったのかと思うと、少し悲しい気持ちになった。
富士山の上を見ると、大きな黄色い麦わら帽子をかぶって、クワをかついだ農夫が、えっちらおっちら歩いている。何かを探すように彼はキョロキョロ辺りを見回し、やっぱりない、と言った様子で再び歩き始める。
あぁ、畑がないんだな。
そう思った。
だってここは市街地で、彼がいるのは空の上だもん。
そう思ったけど、口に出すことはしなかった。彼が自分で気付かなければ、それは無駄になるから。
さて、明日提出のレポートを書かなきゃとふとパソコンを見て、もう一度窓の外に目をやると、富士山も、農夫も消えていた。ただ飛行機のマークと社名だけが、燦然と空に輝いていた。
大きな資本の力を借りなければ、富士山も存続が不可能な時代になったのかと思うと、少し悲しい気持ちになった。
富士山の上を見ると、大きな黄色い麦わら帽子をかぶって、クワをかついだ農夫が、えっちらおっちら歩いている。何かを探すように彼はキョロキョロ辺りを見回し、やっぱりない、と言った様子で再び歩き始める。
あぁ、畑がないんだな。
そう思った。
だってここは市街地で、彼がいるのは空の上だもん。
そう思ったけど、口に出すことはしなかった。彼が自分で気付かなければ、それは無駄になるから。
さて、明日提出のレポートを書かなきゃとふとパソコンを見て、もう一度窓の外に目をやると、富士山も、農夫も消えていた。ただ飛行機のマークと社名だけが、燦然と空に輝いていた。
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